「公務員試験職種の特徴 その5(労基、衆参職員、国立大学法人)完」~元公務員講師のコラム~

まずは、労働基準監督官。
労働者の生活を守る、という強い使命感が求められます。
監査・調査等、強権的な仕事もできるか、が問われます。
捜査権・逮捕権といった強力な権限があります。こういった権限を使いこなせる強い性格かが、訊かれます。
労働基準監督官も専門性が強い仕事なので、スペシャリスト特性をPRしたいところです。

次は衆議院・参議院職員。
立法と行政の大きな視点が求められます。
議員の黒子として、職務に携わる役割です。
アシスタント的特性が求められます。
事務処理能力は必須です。
もう一つは、なぜ国会なのか、ということを明確に答えないといけないです。

最後は国立大学法人、学校事務です。
教養科目だけで受験できる、穴場的職種です。
市役所や警察消防等、教養だけ勉強する人も必ず併願するように。
事務処理能力は必須です。
学生の不安を取り除くことができるか、気配りができるかがポイントです。
親切心があるか、ちょっとした気遣いができるか、自己PRでこれに類するエピソードを紹介しましょう。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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