「公務員試験職種の特徴 その2(国税専門官、都道府県庁)」~元公務員講師のコラム~

前回に続いて、職種の特徴を書いていきます。
国税専門官です。

特徴は感謝されない仕事ということです。
誰でもお金は大事です。そのお金を強制的に徴収するのが、国税専門官の仕事です。当然ですが、イヤな顔をされます。
ESで感謝される顔が見たいとか書くと、国税専門官では問題です。

また、仕事上納税者に怒鳴られたりする場合もあるので、そういう時でも冷静に仕事を進められるか、という点も求められます。
不正を許さない強い性格も必要です。

アピールとしては、数字に強いことをPRできれば評価されるでしょう。また、国税専門官の名前の通り、専門性も強いです。スペシャリスト的特性をアピールしたいです。

次は都道府県庁です。
都道府県庁は国と市町村の間のパイプ役です。連絡役や調整役です。住民とふれあいたいから、都道府県庁を志望するという方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり住民との距離が近い、とは言えません。住民とのふれあいなら市町村の方がいいでしょう。
協調性重視です。仕事においてもですし、同僚との付き合いにおいても協調性が重んじられます。

地元愛や出身ということを言われる方がいらっしゃいますが、きっかけとしてはまだしも、これだけだと問題です。都道府県庁がどういう仕事をしてるのかをよく調べて、その仕事をしてみたいとか、改善してみたいとか、仕事中心のアプローチをして下さい。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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