公務員試験の受験生として、日常的に心がけたいものに時事のフォローがあります。
学内講座等で時事対策の講義はあります。それで効率的な準備は可能です。しかし、その準備として日々ニュースについていくことは重要です。
時事対策は、教養論文や集団討論、面接の志望動機や最近関心を持った出来事にもつながっていきます。
具体的な方法を考えていきましょう。
理想は新聞を読むことです。文章理解の力も付きます。ただ、最近の学生さんは新聞を読まない方も多いので、無理は言いません。編集の過程で情報の信頼性が確保される、一覧性に優れる、記事をすぐにスクラップできる等、長所は数多いです。短所は値段がかかるということでしょうか。
ネットのニュースサイトはお手軽にできる時事対策です。ネットのニュースサイトは偏りがあるので、それに注意です。ネットのみだと、自分の偏りに気づくことができません。また、新聞に比べるとどうしても一覧性に劣ります。
TVのニュース番組もよいです。ビジュアルでわかりやすいです。NHKの7時のニュース、9時のニュース、報道ステーション、NEWS23等の平日のニュース、休日の1週間のニュースのまとめの番組等、見る番組を決めておくのがいいでしょう。ニュースを見る時は、地図帳をTVの横に置いておきましょう。地名が出てきたら、地図帳で確認しましょう。地道な努力です。
ラジオも有益な手段です。スマホにradiko、らじるらじるをインストールすれば、ラジオ番組を聴くことができます。タイムフリーなので、1週間以内なら、夜の番組を朝に聴くこともできます。お勧めはNHKの夜10時からのニュース番組です。耳で聴いてわかるように説明され、わかりやすいです。通学で音楽等を聴いているのであれば、その時間でタイムフリーのラジオのニュースをスマホで聴きましょう。
できる範囲で時事もフォローしておきましょう。
公務員としての問題関心も、時事のフォローから得られると思います。
社会を何とかしてやろうと思って公務員になるのならば、大前提として社会がどうなっているかを知る必要があります。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)