公務員試験に合格するとうれしいものです。
その純粋な気持ちを、どうか忘れないで下さい。
「公務員として働きたい」という、初心が非常に大切です。
私も、合格を知った日は非常にうれしかったです。ただ、その気持ちを1年後の実務に就く日まで持ち続けるのは、非常に難しかったです。
実務に就くと、毎日終電やタクシーの日が続きます。私の場合は、「合格してうれしい」という初心は跡形も無く消え去ってしまい、「今日は終電でかえりたいな」という態度がありありと見えてしまう、不良1年生になってしまいました。
目の前の実務の辛さを前に純粋な初心を貫くのは難しいのは重々承知ですが、それでも私は皆さんに「初心を大切に」と言います。
全ての公務員が「初心」を忘れなければ、日本の行政はもっとよいものになるはずです。上司も含め、誰もが「初心」があるはずです。まずは、皆さんから「初心」を貫こうではありませんか。
また、思った結果が得られなかった方も、落ち込まないように。
たとえ、1年留年するとしても、同級生が2倍になります。
1年の留年は、全くマイナスになりません。100年の長い人生のほんの1年など、誤差です。
自治体の場所にこだわらなければ、毎週末日本全国どこかで公務員採用試験が行われています。公務員試験の検索サイトで調べましょう。
簡単に公務員の夢をあきらめないように。
民間の会社に行くのもいいでしょう。
大学院に進学するのもいいでしょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)