「試験勉強の3つのJ」~元公務員講師のコラム~

試験勉強を進める上において、3つの重要な要素があるので紹介します。
Jから始まるので、3つのJとします。

1つ目のJは、受容力です。
とにかく人の言うことを聞いてみる、実行してみる、受け入れてみるということです。実行力でもいいのですが、もう少し柔らかく、受け止める力、というか感性という意味です。
講師のアドバイスを受け入れる、合格者の合格体験記を受け入れるというものです。
将棋の羽生さんがこのようなことを言いました。「人の話を聴く人は2流、人の話を聴いてその通り行う人が1流、人の話を聴いて工夫する人は超一流」。
受容力は大切です。聴きっぱなしで終わらせないということです。

2つ目のJは、柔軟力です。
凝り固まらない、硬直的にならない、状況に応じた判断ができる、自分と他人の違いを冷静に見極める力です。
アドバイスを受け入れるとして、改良点はないか、先輩と自分の個性の差はないか、と柔軟に考えていこうとするものです。
日々のスケジュールの消化においても、あまり杓子定規に考えずに、融通無碍に消化することです。

3つ目のJは、持続力です。
継続力といってもいいでしょう。公務員試験は長丁場です。100mダッシュを100本するのでなく、マラソンを延々と続けるようなものです。
日々の体調の管理から、モチベーション、隙間時間の活用、授業の受け方、復習、問題演習、日々の小さな差が本試験で超えることの出来ない大きな差になって表れます。
まずは、切れてしまわないこと。勉強からあまりに長時間離れるのはいけません。
当面の目標としては、授業or、webフォローには一定の頻度で続けていくべきでしょう。

まとめると、「しなやかに(柔軟力)受け止め(受容力)、継続していく力(持続力)」、と言ってもいいでしょうか。
この私の記事も、皆さんが実行してなんぼの話です。
いい話聴いたな、で終わったら、羽生さんの言う「2流」ですよ。
皆さんは「1流」になりましょう。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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