「過去問は2回連続正解するまで解く」~元公務員講師のコラム~

最寄り駅から自分の家への行き方って、覚えていますか?。
もちろん、覚えていますね。なぜなら、毎日通って「繰り返し」ているからです。
暗記に、「繰り返し」は不可欠です。

では、過去問は「何回」、繰り返すべきでしょうか?。
公務員試験における過去問で目安を言えば、「2回連続正解するまで」です。

まず、1回目の問題演習をします。○→自信がある+正解、△→たまたま正解or自信がないが何となく正解 ×→不正解。
このような記号を、選択肢の横に付けます。
(解くときは、右側の余白で自分の判断をして、左側の余白に上記の○△×のマークを書くとよいでしょう)。
日を置いて、2回目の問題演習をしましょう。
○○となったら、その問題はクリア!。
よっぽどのことがない限り、その問題は見ないことにしましょう。
(なんなら、修正液で消してもいい、くらい!)。

残りのパターンは、後日3回目の問題演習です。
問題演習に要する時間は、1回目・2回目より減少しているはずです。最初に登る坂が、一番きついのです。
×○○、△○○となったら、4回目の問題演習は不要。その問題もクリア!です。

4回目以降も、3回目&4回目で、**○○となったら、そこで、その問題はクリア。「加速度」的に1周に要する時間が、少なくなるはずです。
3回目までより、問題数は少なくなっているし、科目の内容面の理解も進んでいるからです。
「繰り返さ」ないのは論外!。しかし、「絞ら」ないと「繰り返し」できないのです。つまり、「繰り返す」=「絞る」なのです。

過去問は3回まわす、と公務員試験業界では言われます。
しかし、「3」という数字自体には、あまり意味がありません。
過去問は出来るまでやる、忘れたらやる、なんです。
その目安が、「2回連続正解する」までなんです。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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