今回は試験のテクニックの話をしましょう。
試験は解くものですね。それを作っている人の気持ちって、考えられたことはありますか?。
問題作成者は何に苦労しているでしょうか?。いろいろあると思いますが、1本の正解の選択肢って簡単に作れるんです。そうです。間違いの選択肢を4本作るのに苦労するのです。
試験って、落とすためにしますね。誰でもできる問題と、誰もできない問題って意味がないですよね。正答率というのを想定して、問題作成者は問題を作成します。恐らくは70%前後でしょう。
皆真剣に勉強した中で、3割の人が間違ってしまう選択肢を作るのは、すごく難しいことだとわかりますか?。誰でもできる選択肢と、誰もわからない選択肢って、作るのはすごく簡単なのです。しかも、これを4本作らないといけないのです。
間違いにはパターンがあるのです。
その一つが、目安としてですが、「マイナーに解なし」です。過去問を勉強して、見たことがない、聞いたことがないと、正確に判断できれば、それは「マイナー」な選択肢です。それは、間違いの選択肢です。問題作成者が策に窮して、4本も選択肢を並べられない、そういうピンチの時に、マイナーキャラに頼らざるを得ないというのが、マイナーキャラが出題されること、本試験には未知の知識が出題されることの一つの理由です。
往々にして、この「マイナーに解なし」なのですが、近年ややマイナーに解がある傾向も見えます。皆さんを迷わせるようなことを言ってしまって、誠にすみません。
しかし、2つに1つで迷っていて、1つが見たことも聞いたこともない知識なら、マイナーに解なし、を適用してみて下さい。
やたらめったら選んで確率50%よりは、もう少し確率的には分が良くなるはずです。
その1点が、「境界線」にいるあなたを救う!。
解法面、テクニック面も折りに触れて、お話ししたいと思っております。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)