「私はこのまま勉強して、合格するでしょうか」~元公務員講師のコラム~

質問に来られます。気持ちはよくわかります。しかし、将来どうなるかはこれはわかりません。その人の勉強次第と言うしかありません。
質問される方は、不安という観念にとらわれて、現実(過去問・テキスト)が進んでいないのです。

問題を解くとき、つまり現実の世界にいるときは、まさに自分と問題が一体化しているはずです。
私も本試験の時、問題№1から始まって、最終№50に目を通すまで、雑念は一切ありません。気がつくと2時間経過しています。2時間で№1から№50まで、無心でマシーンのように解答しています。まさに問題と私は一体化しているのです。そこには、不安という観念は一切ありません。

皆さんの普段のテキストや過去問の勉強も、テキスト・過去問と「一体化」しないといけないです。午後3時から午後4時まで、気がつくと1時間経っていて、日本史の過去問が8問解けていた、という具合です。
不安の観念の世界に絡め取られてはいけません。
現実の、目の前のことに集中していきましょう。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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