サラリーマンの楽しみはランチだと言いますが、役所時代はやはりそうでした。今から25年前くらいの外務省の話ですが、ランチがどんな感じだったか、書いておきます。
外務省のお昼休みは昼12時半から2時まででした。何かと横並びの官庁の中で、外務省だけ独特のお昼休み時間でした。外務省は国際的だから、「シエスタ」を取り入れているのでは、とか言われていたりしました。
役所の中でランチを食べる場合は、グリーンハウスという安めの食堂がありました。大体500円までくらいで、麺類、カレー、定食等が食べられます。味はまあそれなりです。もう一つ、アターブルという少し高めで、おしゃれなレストランもできました。こちらは700円、800円くらいで、洋風のランチセットが食べられます。
お昼休みが90分あるので、虎ノ門や日比谷まで歩いていったり、銀座等に電車で出かけたこともありました。銀座では、60分でカラオケをしながらランチを食べるというカラオケランチ(!)や、タイ料理の食べ放題、親子丼等に行きました。虎ノ門には、霞ヶ関では有名な「ハングリータイガー」というパスタの店や、天丼の店等に行きました。日比谷にはビル街の食堂があります。
また、他の役所の食堂に行くこともあります。通産省は民間の食堂が入っていて、ハイカラな感じがしました。農林水産省は食料所管だけあって、安くておいしいです。トンカツの和幸が入っていました。運輸省は、業界で言ういわゆる「運輸そば」です。なぜか、運輸省のおそばはおいしいのです。あとは、大蔵省の食堂にも行きました。
何となく書いてきましたが、役所のランチもいろいろありますね。皆さんも、志望職種・官庁のレストランに行って、ランチを食べて下さい。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)