「どの過去問集を使うか」~元公務員講師のコラム~

公務員試験の勉強で、過去問は重要です。
どの過去問集を使うのがよいでしょうか。

結論を言えば、過去問集ならばどれでもそれほど大差はつかないと思います。
学内講座付属のテキストならば、その添付の過去問でもいいでしょう。
LECの過去問解きまくりもいい過去問集です。問題が左、解説が右の見開きになっていて、勉強しやすいです。
実務教育出版の新スーパー過去問ゼミもよいです。一番メジャーな過去問集なので、多数派を知るという意味では、最適な過去問集でしょう。惜しいのは、過去問解きまくりのように見開き方式になっていない点で、好き嫌いがあるところでしょう。本屋で実際に見て、スー過去か過去問解きまくりかを選択して下さい。
もちろん、TACでも東京アカデミーでも、他の会社のものでも、過去問集であれば、構いません。予備校の創作問題集は解く価値がありません。

これまで紹介した過去問集は体系別ですが、年度別の過去問もあった方がいいです。直前期の演習で、年度別の過去問は使います。実務教育出版の合格への500問シリーズは年度別です。
市役所を受験される方は、体系別過去問集がないので、事実上合格への500問シリーズの市役所編が、唯一の過去問集です。市役所志望の方は、合格への500問は絶対入手して下さい。

過去問集を2冊勉強する時間があるのなら、他の科目の過去問集をこなしましょう。公務員試験の勉強において、同一科目の過去問集を2冊こなせる時間的余裕は、物理的に無いはずです。
得意科目を作るより、苦手科目を作らないほうが大事です。過去問集を2冊こなして得意科目を作るのではなくて、満遍なくすべての科目をできる状態を目指して下さい。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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