「公務員試験は偏差値ではなく、相性」~元公務員講師のコラム~

大学受験では、偏差値を重視して志望校を決定されたと思います。公務員試験でも、同じように偏差値があるかというと、あってないようなものです。
私の受講生でも、総合職受かって、地方上級ダメという方が、いらっしゃいます。

公務員試験には、はっきりした偏差値がない(測りようがない)ので、「相性」が重視されると思います。
相性というのは、まずはその職種、その年度の問題との「相性」です。これは、はっきり言って受験してみないとわかりません。場当たり的ですが、とにかくチャレンジあるのみです。
筆記の問題との相性とともに、面接も「相性」です。
面接のポイントは、要は「その人と働きたいか」ということです。その職場と「相性」が合わない限りは、面接で切られてしまいます。
自分を偽ってその職場で我慢するくらいなら、「相性」が合わないと最初に切ってもらった方が、お互いのためです。

総合職が偏差値の高い大学みたいに、と捉えるのは間違いです。受験してみたら、相性がよければ、あなたがすんなり総合職に合格するかもしれません。
投げやりかもしれませんが、相性は年度によっても違い、受験してみなければわからないので、とにかくたくさん受験することです。数打ちゃ当たるです。公務員試験は出願料、無料ですから。日程の許す限り、併願しましょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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